数年前に、仕事の仲間(アフタフ・バーバン)とオーストラリアで開催された、IDEA(世界ドラマ教育大会)に参加したことがあります。 そこでは、沢山の国のドラマ教育に携わる方々に出会いました。ああ、こんなにいるんだなあと思ったのが正直な感想でした。その中で、各国の中高生によるお芝居の上演がありました。感動したのは、デンマークの劇でした。酒場のシーンや船の上のシーンのある御伽噺のようなお芝居でした。でも、普段はごく普通の中高生なんです。
 どうやら、デンマークには、文化省というのがあって、そこで放課後の子供たちのケアーをしているんだそうです。放課後は、自分たちのやりたいことを存分にできるそんなシステムがあるとのことでした。
 自分たちのやりたいことを、存分にできる空間ていいなあ、それがZAN・PARAのひとつのきっかけになりました。 ZAN・PARAは、参加する人にとって、越えられる壁のようなものでありたいと思っています。と、すれば、私は、その壁を、どう造るかが勝負なわけで、より、その人にとって、価値のある、質の高い壁が作れるかが、ZAN・PARAの使命のような気がします。